
ちまたでは「運動をして、筋肉量を増やせば代謝が良くなって痩せやすい身体になるよ。」という話はよくされていますよね。
「エステは勿体無い、運動すれば良い」と思っている人もいるかも知れませんが、セルライトを残したまま運動をしても、セルライトの上に筋肉が付いてしまいますので、ガタイの良い大きな身体になる可能性があります。
確かにダイエットと筋肉は切っても切れない関係ですが、筋肉が付いたから絶対に痩せるという単純な話しでも無いようです。

お相撲さんは、見た目よりずっと筋肉質な人が多いという話を聞いたことがありませんか?
今は引退していますが、現役当時の千代の富士の体脂肪は、あの大きな体格で10%弱、更に身体が大きい小錦も体脂肪率25%後半と、脂肪よりも筋肉量が多いというデータが残っています。
プロレスラーも一般男性の2倍以上の筋肉があると言われていますが、とっても大きな身体をしていますよね。
お相撲さんやプロレスラーは一般の人達と食べる量がまったく違うということもあるかもしれませんが、単純に筋肉をたくさん付けること=痩せるという方式には疑問が出てきますね。

例えば30代の女性で体重50㎏、筋肉が消費出来る基礎代謝量が身体全体の30%だった場合。一日の基礎代謝が1.000カロリーほどと想定して、そのうちの30%の300カロリーが筋肉だけで消費できるカロリーです。
300カロリーと言えば、アンパン1個ほどです。筋肉量だけで消費できるカロリーは、実のところあまり多くはありません。毎日頑張って運動しても、筋肉が付きにくい女性なら10%ほどの筋肉量を上げるのも大変な努力です。
頑張って10%ほどの筋肉量を増やしても、スプーン一杯程度(30カロリー)のお砂糖を消費する筋肉しか増えないんです。ちょっとショックですよね。
筋肉だけで太りにくい身体を作るには、ボデイビルダー並の身体が必要になってきますが、多くの女性が望む体型ではありません。
女性らしくしなやかなボデイを手に入れたいなら、運動だけをがむしゃらにする前に、セルライトを落とすことを考えてみましょう。