ドラッグストアのスキンケア化粧品のコーナーを見てもわかるように、このところ日本酒化粧品の種類が増えています。というのも、日本酒の酒蔵で働く女性は肌がキレイだということが市場にも浸透したからです。
そこで今回は、美容効果が高いとされている日本酒化粧水を紹介したいと思います。
1.海外セレブも注目する日本酒のこと
日本酒とは、酒米を発酵させてつくる醸造酒のことをいいます。酒米のほかの原料は、麹や酵母、水などです。
日本酒は海外でもお寿司や刺身と並ぶほど有名で、健康と美容によくヘルシーだと言われ、和食店だけでなく有名レストランなどで、飲むひとが増えているのだそうです。というのも、日本酒は血流改善効果が高く、飲むと他のアルコール飲料より体温が2度ほど上がるのだそうです。
さらに上がった体温を保つ効果があるので冷え性の改善に効果があるのだそうです。また、日本酒に含まれるアデノシンには毛細血管を活性化させる作用があります。
この作用により筋肉のコリをほぐすことがえきるので、肩こりの解消にも効果があるとされています。実は肩こりを放っておくと血液の循環が悪くなり、肌荒れやくすみを引き起こします。肩こりも肌トラブルも解消できる「日本酒パワー」が注目されるのもわかる気がしますね。
2.日本酒の美肌成分とは?
そもそも日本酒には、美肌や美白、保湿、酸化防止などの効果があると言われています。
まず美白効果についてですが、原料である米こうじはシミやそばかすの下人となるメラニン色素を抑制する働きがあります。次に保湿効果ですが、日本酒にはアミノ酸をはじめビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。このアミノ酸が肌の角質層で保湿成分として活躍するのです。
日本酒には「フェルラ酸」と呼ばれる成分が含まれているのですが、これは皮膚が紫外線を吸収するのを防ぐ働きがあるのです。この「フェルラ酸」は老化を早める体内の活性酸素に対抗する働きがあり、しわやたるみ、シミ・そばかすの沈着などを抑制してくれるのでアンチエイジング効果が見込めます。
さらに近年、兵庫県の酒蔵が酒造りの過程で発見した、αGG(アルファ・グルコシルグリセロール)といううまみ成分にも美肌作用があることがわかってきました。このαGGがヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進。肌の保湿力や弾力性を保つなど美肌づくりには欠かせない働きを担ってくれるのです。
こう聞くと「どうせお酒を飲むのなら。」そして「化粧水を選ぶなら。」肌に良いものを選びたくなりませんか?
3.近年は酒蔵も、日本酒化粧品を製造!
ここ数年、日本酒の酒蔵はこぞって日本酒化粧品を製造しています。その商品例をいくつかご紹介しておきましょう。
・酒粕を使った化粧水
酒粕にはアミノ酸をはじめ、米や酵母由来の栄養素がたくさん含まれています。そこにプラセンタやアルブチンなどの保湿成分を加えた日本酒化粧水が500mlで1000円以下という安価で販売されています。
日本酒化粧品の効果が半信半疑でもこの価格なら試してみたくなるはずです。
・大吟醸を使った化粧水
酒蔵の中には大吟醸と酒粕を配合した、無着色・無香料・防腐剤無添加の日本酒化粧水を製造しているところもあります。
この大吟醸を使った化粧水には石油系の防腐剤は一切使用されておらず、代わりにローズマリーエキスやグレープフルーツ種子エキスを加えることで防腐と抗菌の働きをになっています。
・酵母エキスを活用した化粧水
実は日本酒酵母のエキスには、ビタミンB1、B2、ミネラルがたっぷり含まれています。この日本酒酵母エキスが肌のきめを整え、そこに配合された純米酒を配合が肌に潤いも与えます。
このように、市場で人気の日本酒化粧品の一部を取り上げるだけでも肌にやさしい天然成分の宝庫であることがわかるはずです。
高価なスキンケア化粧品もよいですが低価格で始めやすい日本酒化粧水をふんだんに使えば、肌のきめも白さも変わってくるかもしれません。試してみる価値はあると思いますよ!
日本酒をそのまま使ったケアも!
日本酒化粧水は、製造メーカーによってさまざまなプラスアルファの成分が加えられています。ですが日本酒の中には、飲酒のためにつくられたものをそのまま直接肌につけて効果があるものもあるのです。
直接日本酒を肌につけるのがためらわれるのであればお風呂に日本酒を入れてみてはいかがでしょうか?湯船にコップ1~2敗の日本酒を入れるだけで血行や新陳代謝の促進、保湿、美白、肩こりや腰痛の緩和などさまざまな効果が期待できます。
また、日本酒は飲んでも美肌効果が高いお酒の一つです。飲み会の席で日本酒をチョイスする習慣をつけると、シミやそばかすの原因となるメラニン色素の働きを抑制してくれることは前述した通りです。美肌のために取り入れてみることをおすすめします。